自分でできるコウモリ駆除|フン害をなくす効果的な対策グッズと使い方
2024.03.08更新
コウモリ駆除の専門家が丁寧に教えます!
こんにちは!みんなのコウモリ駆除屋さんの石田です。
「コウモリが家に入っていくのを見てしまった」
「最近、軒下にフンがある。調べたらコウモリっぽいし、今のうちに対策しておきたい…!」
あなたは今、こんなことにお悩みではないでしょうか。
コウモリの被害を広めないためには、気づいたときに早めの対策をとることが必要です。
コウモリは鳥獣保護法で保護された生き物のため、勝手に捕獲・殺傷してはいけません。
そのため「忌避剤」や「くん煙剤」などの対策グッズを使用し、住み着かれた場所から「追い出す」方法で駆除しましょう。
とはいえ、対策グッズを選ぼうにしてもこんな疑問が浮かびますよね。
「グッズにもたくさん種類があるし、本当に効果的なものってどれなの?」
「磁石とか超音波って効果あるのかしら…」
「今やろうとしてる対策って、本当に合ってる?」
そこで今回は、あなたがコウモリ駆除を成功させるために以下の内容をお伝えします!
- コウモリが苦手とするもの
- コウモリ対策の正しい順番
- コウモリを追い出す効果的なグッズ&使い方
「コウモリのフン掃除とはもうサヨナラしたい!」
「被害をおさえたい!」
とお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
コウモリが苦手とするものって?
「対策グッズを買いたいけど、どのグッズがいいってどうやって判断すればいいのかしら・・?」
対策グッズの商品一覧を見ていると、「どれがコウモリに効くんだろう」モヤモヤに陥りませんか?
まずは、あなたの家にフンをするコウモリの特徴と、コウモリが苦手なものを知って、対策グッズ選びに役立てましょう。
※もし「自分で対策したけどダメだった…」「今すぐコウモリを駆除したい」という場合は、一度みんなのコウモリ駆除屋さんにご相談ください。
無料で現地調査・お見積もりを行なっております。コウモリ被害でお困りのあなたの力になれたら幸いです。
あなたの家にフンをするコウモリは「アブラコウモリ(イエコウモリ)」
コウモリって洞窟に住むんだと思ってたのになんで我が家に・・!とお思いの方もいるのではないでしょうか?
実は、コウモリの中でも家をもっぱら好む種類がいます。それがあなたの家に住む「アブラコウモリ(別名:イエコウモリ)」です。
簡潔に、特徴をお話しますね。
アブラコウモリはとっても小さい!1~2cmの隙間から侵入してきます。
このアブラコウモリは翼をたたむと体長は5cmほどしかなく、1~2cmの隙間を通って家に侵入してきます。
自分の体の2/3の虫を食べる大食漢
アブラコウモリはとっても大食いで、大量のフンをします。1日に食べる虫の量は、自分の体重の65%以上・・!(コウモリは虫をたべるため、フンの中身はほとんどが虫です)
だから、コウモリは飛ぶために自分を軽くしようと、大量のフンをするんです。
そのため、フンでお困りになり、うちに相談される方はとても多いです。
狭いところに集まって住む
アブラコウモリは換気扇の中や壁の間など、狭いところに体をくっつけた状態が好きです。また、子育ての時期(6~8月)は体温をあげる必要があるため、何匹もが体を寄せ合い生活しています。
そのため、家の外では1匹しか見なかったけど、実はたくさん住んでいた・・!ということもよくあるのです。
では、アブラコウモリはどんなものが苦手なんでしょうか?次で解説していきます。
アブラコウモリが苦手なもの
アブラコウモリが苦手なもの。それは・・
- ナフタレン(ナフタリン)
- ハッカなどハーブ系の香り
この2つです。
これらの成分が入ったグッズで、コウモリを追い出すことができます。
逆に、よくグッズとして聞く「超音波」や「磁石」は、ほとんど効果がありません。
超音波や磁石が効かない理由
では、なぜ超音波や磁石が効かないのでしょうか?
超音波が効かない理由は次の2つです。
- コウモリが超音波に慣れてしまう
- 超音波は障壁があるとコウモリまで届かない
アブラコウモリは飛ぶ時に音波を発します。それを利用して追い出すというのが超音波なのですが、アブラコウモリは音波の波長や高さを巧みに変えて飛行するため、すぐに音波に慣れてしまいます。
また、音波は障壁があると反響してしまいます。屋根裏など柱が入り組み、狭い場所では効果が出づらいのです。
一方磁石は「コウモリが発する超音波を磁力で妨害する」という効果がうたわれていますが、磁力で超音波を妨害することはできないため意味はありません。
では、どんなグッズが効果的なのか、次で解説していきます。
コウモリ対策の時期と正しい順番
コウモリ対策のグッズを用意する前に、正しい順番を確認しておきましょう。
- コウモリが住んでいる箇所を特定する
- グッズを使ってコウモリを追い出す
- 侵入場所に合わせたグッズで隙間を塞ぐ
また、コウモリ対策に最適な時期は春と秋。
冬に冬眠しているコウモリを追い出すのは難しく、夏の時期は子供のコウモリを傷つけてしまうおそれがあるためです。
コウモリは、法律で捕獲や殺傷が禁止されていましたよね。
自分でも対策できそうかどうか確認した上で、手順を見ていきましょう!
①コウモリが住んでいる箇所を特定する
まずは、コウモリが住んでいるであろう場所を特定します。
コウモリがよく巣として利用する場所は以下のようなところです。
- 屋根裏
- 外壁やシャッターの隙間
- 換気扇の中やエアコンの配管スペース
- 軒下
また、フンをした場所がわかっていれば、その近くに巣がある可能性は高いです。
②グッズを使ってコウモリを追い出す
場所を特定したら、追い出しグッズを使ってコウモリを撃退しましょう。
先ほど説明しましたが、部屋の広さでグッズを使い分けると効果的です。
外壁・シャッターの隙間や換気扇の中など狭い場所
→忌避スプレー
屋根裏など広い場所
→錠剤・くん煙剤
この際、コウモリが出て行く場所を見ておくと、塞ぐべき場所がわかります。
③侵入場所・隙間をふさぐ
最後に侵入場所・隙間を塞ぎます。
空間の広さ・用途によってグッズをうまく使い分けましょう。
グッズ名をクリックすると、詳しい使い方を紹介した箇所にジャンプします!
壁の亀裂など細かい隙間
→シーリング材
通気口など空気を通したいところ
→金網
エアコンの配管スペースなど広い隙間
→パテ
コウモリ対策に効果的なグッズと使い方
コウモリはスプレーなどを使って追い出すだけだといけません。
なぜなら、一度気に入った住処にはすぐに戻ってくる可能性があるからです。
そのため、コウモリは追い出しをしたら、侵入しそうな場所をすべて塞ぐことが重要です。
ここでは、その2点を意識して、
- コウモリを追い出すためのグッズと使い方
- コウモリの侵入を防止するためのグッズと使い方
に分けて紹介したいと思います。
普段、コウモリ駆除のプロが使用しているものも紹介するので必見です!
※「やっぱり自分で対策するのは難しそう」「プロにお願いしたい…」と感じた方は、みんなのコウモリ駆除屋さんにお気軽にご相談くださいね。
コウモリ駆除のプロが、コウモリの追い出しから侵入防止対策、フンの清掃まで行います。
もちろん、「侵入防止対策のみお願いしたい」といった必要項目のみのご依頼も承っております!
役立つグッズと使い方① コウモリを追い出す編
コウモリが苦手なものは「ナフタレン(ナフタリン)」と「ハッカなどハーブ系の香り」でしたね。
コウモリを追い出すため、これらの成分を使った次の3つのグッズと使い方を解説します。(それぞれタップすると、使い方を詳しく説明した箇所に移動します!)
まずは忌避スプレーから紹介しますね!
換気扇の中などの隙間に!「コウモリ忌避剤(スプレー)」
- 使用場所:換気扇内など狭い場所
- 効果:3~6時間
コウモリ専用の対策グッズがあまり無い中、コウモリの追い出しに特化したスプレーがこちらになります。
強烈なハッカ臭に強い効果があり、噴射することでコウモリが外に出て行きます。
使う際はマスクとゴーグルをつけることをお勧めします。かなり匂いは強烈です。
狭いところへの噴射も便利なノズルつきです。壁の隙間にも効果的ですね。
必要な場合はノズルをつけて・・
一気に噴射します。スプレーを吸い込まないように注意しましょう。
注意点
・一気に強力噴射するため、スプレーは45秒で中身がなくなります。そのため、広すぎる場所ではスプレーが行き届かない可能性があります。
・効果の持続は3~6時間のため、すぐに出入り口を塞ぐことが必要です。
ナフタレン錠剤で効果が長持ち!「モグラコウモリ忌避 モグラクリン」
- 使用場所:屋根裏など広い場所
- 効果:1ヶ月
コウモリが苦手とする「ナフタレン」錠剤を撒くことでコウモリが嫌がるにおいを発生させ、外に追い出します。
【使い方】
①中を開けると錠剤がたくさん入っています。この時点で匂いは強烈なのでマスクがあると安心ですよ。
②1平方メートルに8~10個、錠剤をまきます。屋根裏にまく場合は、リビングにもにおいの影響が及ぶ場合もあるので注意です。
③まいた後は出入り口を塞ぐようにしましょう。(塞ぐ作業のやり方はこちら)
煙が広範囲に届くので広いところにお勧め「ネズミ一発退場」
- 使用場所:屋根裏など広い場所(8畳に1個くらい)
- 効果:数日
こちらは一見ネズミ用の対策グッズに見えますが、コウモリにも効果があります。
主成分をみてみると・・
天然ハッカ油、ハーブが主成分となっていて、コウモリが苦手なものが使用されていることがわかります。
人間に害があるものは含まれていないので、小さいお子様がいても安心です。(しかし、匂いはかなり強烈なのでご注意ください)
【使い方】
①プラスチック容器の中に、「水袋」と「薬剤缶」が入っているので取り出します。
②水を入れ、缶をセット
③1~2分くらいで煙がもくもくと出てきます。
コウモリが出て行ったら、出入り口を塞ぎます。(塞ぐ作業のやり方はこちら)
以上3つが追い出しグッズの紹介です。
次は、「追い出し後に侵入口を塞ぐグッズ」を紹介します。
役立つグッズと使い方② コウモリの侵入を防ぐ編
コウモリの対策は「追い出しと侵入防止がセット」と言いましたね。
そのため、次は侵入を防止する、ということに特化したグッズを紹介いたします。
コウモリは1~2cmほどの隙間からも侵入できるので、ありとあらゆる隙間を塞がないと、またコウモリの侵入を許してしまいます。
コウモリが侵入した場所をふさぐ他にも、家中の隙間を細かくチェックし、すべてふさいでいきましょう。
なお、侵入場所の塞ぎ方によって最適なアイテムが異なります。
(それぞれのアイテムをタップすると、詳しい使い方の解説箇所に移動します。)
まずはシーリング材から使い方をお伝えしますね!
細かい隙間をふさぐ:シーリング材
コンクリートパネルの隙間や、屋根と壁の隙間など細かい隙間をふさぐにはシーリング材を使いましょう。
シーリング材は、シーリングが入った本体と、材料を塗るためのコーキングガンが必要です。
空気は通しつつ侵入を防ぐ:ステンレス金網
通気口や換気扇など、空気が通す口はびっちり塞いでしまうと大変です。
その場合は、金網やパンチングメタルなど、網目の細かいものでふさぎましょう。
この写真の金網は、網目の幅が2.5mmくらいです。
このくらいだと、コウモリも侵入できないですし安心ですね。
また、ご自宅でふさぐ時はハサミで切りやすいもの、変形させやすいものを選ぶと簡単に作業することができます。こちらで紹介した網は簡単に切れます。
広い隙間をびっちり塞ぎたい場合:ねずみ忌避パテ キクネン
エアコンのホースを通す口など、「シーリングでふさぐにはちょっと・・」という場所、ありますよね。
その場合はパテを使用して隙間を埋めます。
パテを手に取り、ふさぎたい場所を埋めるだけなので簡単です。
また、こちらで紹介しているパテは「カプサイシン入り」のパテ。コウモリはトウガラシの成分も苦手としているので、隙間を埋める他、コウモリを寄せ付けないという効果もあります。
ベランダにフンをされるから侵入を防ぎたいのだけど、それも可能?
ベランダは掃除も面倒だし、洗濯物を考えるとフンをされるのはたまったものじゃないですよね。
ベランダへの対策は、バードフリーというジェル材、またはモグラクリンの錠剤を吊るして、匂いで寄せ付けないようにすることをお勧めします。
ただし、アパートやマンションにお住いの方は、隣のお宅に薬剤の匂いが広がってしまう可能性があります。十分にご配慮をお願いします。
※「グッズを用意するのが難しい」「自分で対策するのは面倒だな…」と感じた方は、みんなのコウモリ駆除屋さんにお気軽にご相談ください。
コウモリ駆除のプロが、お電話1本で駆けつけます。
役所は対応してくれる?
法律で捕獲・殺傷が禁止されているコウモリ。 となるとまずは自治体に相談…としたいところですが、対応してくれるかどうかは地域によって異なります。
また、その対応も各自治体ごとにさまざまです。
- 駆除業者の紹介
- 自力駆除のアドバイス
- 無料相談 …etc
お住まいの自治体で対応してくれるのか、まずはHP等で確認してみましょう。
「うちの地域では対応してくれないみたい…」という場合は、お気軽にお電話くださいね。
自分での対策が難しい場合はコウモリ駆除業者へ
ここまでご自身でコウモリを追い出す方法を解説しましたが、確実にコウモリが出ていくとも限らず、また侵入防止対策は個人で行うには限界があるものです。
グッズを使っても効果がなかった場合、また自分で作業するのが難しい場合はコウモリ駆除の専門業者へご相談ください。
コウモリ駆除業者の選び方
コウモリの駆除を行っている業者は、便利屋さんから専門の業者までピンキリです。
そのため依頼する際は業者の見極めが重要になってきます。
時間があるなら何社かに問い合わせてみるのが望ましいですが、その際は最低限以下をクリアしている業者をピックアップしましょう。
- 現地調査と見積もりを無料で行ってくれる
- 再発した場合に無料で再度施工してくれる
通常であれば現地調査の上で見積もりを出して駆除作業を開始するので、「見積もりに納得がいかない」という場合はキャンセルが可能です。
しかし見積もりを出すだけでお金がかかるような場合は、「せっかくお金かけて見積もり出してもらったし…」となかなか断りにくい状況になってしまいます。
また、コウモリは帰巣本能が強いことから、再び住みついてしまうリスクも0%ではありません。
こうなった場合に、またお金を出して駆除作業をお願いするのはなかなか厳しいですよね。
そのため、現地調査と見積もり、そして再発時の施工が無料の業者を選びましょう。
※みんなのコウモリ駆除屋さんでも、現地調査・見積もり無料、再発保証5年で受け付けておりますのでお気軽にご相談くださいね。
コウモリ駆除を依頼した時の費用相場
業者にコウモリ駆除をお願いするとなると、どのくらいお金がかかるものなのか?が気がかりですよね。
コウモリ駆除にかかる費用は、1箇所あたり2〜3万円が相場です。
ただし住みついている場所、コウモリの数、フン被害の状況によってこの金額から上下する可能性があります。
コウモリは毎日大量の昆虫を食するため、フンの数も相当なものです。
屋根裏を確認してみたらコウモリのフンがびっしりと敷き詰められていた…なんてことも多く、被害箇所としては1箇所であっても相場の金額より上乗せされるケースがあります。
コウモリ駆除の費用相場は、被害が拡大すればするほど上がってしまうものです。
「自分では対処が難しい」と感じたら、まだ被害が少ないうちに早めに依頼するようにしましょう。
駆除費用についてはこちらの記事でも解説しているので、さらに詳しく知りたい方はご覧になってみてくださいね。
【参考】コウモリ駆除にかかる費用の相場|安くするコツと実際の事例を紹介
最後に:被害が広まる前に十分なコウモリ対策を
ここまでお読みいただきありがとうございます!
コウモリの対策に必要なグッズと使い方を紹介させていただきました。
最後に・・コウモリは放置していると被害が徐々に広まっていきます。
コウモリは一度住み着くと自分から出ていくことはありません。出産も自分の巣で行うので、どんどん繁殖していきます。
当社にも、「最初はフンの掃除だけだし・・と思って放置していたんですけど、どんどん周りを飛ぶコウモリもフンも増えてきて、限界がきたので相談しました」と相談してこられるお客様はとても多いです。
そのため、「このフンはコウモリかも・・?」「家に出入りしている・・」というのを見かけた際は、すぐに対策にとりかかることをおすすめします。
ただ、既に以下ような状態ですと、ご自身で対策をされるのは難しいかもしれません。
- あまりにも多くのコウモリが住み着いていて、追い出し切れない
- 侵入口が多く、ふさぎ切れない
- ふさぎ切れない量があまりにも多い
このような環境になってしまっている場合は、一度専門業者にご相談してみることをおすすめします。
当社も、相談や現地見積もりは無料で行なっていますので、こちらからお気軽にご相談してください。親身にご対応いたします!
この記事を監修したコウモリ駆除の専門家
石田 充(いしだ みつる)
コウモリは、2cm程度の隙間があれば侵入可能です。コウモリが苦手とするハッカや忌避スプレーで追い出した後は、侵入経路をふさぐ作業が重要です。壁のヒビや屋根との隙間など、作業が難しいと感じた場合はコウモリ駆除の専門家にご依頼くださいね。
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