Qコウモリよけの超音波って、実際に効くんでしょうか?
家にコウモリが棲みついて困っています。屋根と壁のすきまにコウモリが棲みついているようで、気味が悪いです。
棲みついているだけならまだしも、毎晩フンをされてしまいます。片付けても片付けても、毎日のようにされるので本当にウンザリです。
コウモリ駆除に関して調べてみたところ蚊取り線香や磁石の設置が効果アリとのことだったので実際に行いましたが、どちらもまったく効果はありませんでした。具体的には軒下で蚊取り線香をたいたり、磁石を設置したりという感じです。
なんとかしたいので、今度は超音波発生器を置いてみようと思うのですが…。はたして効果はあるのでしょうか?
意味のない対策をして、お金をムダにしたくないので効果があるかどうか教えてください!
Aコウモリは超音波に慣れますし、自分の波長を変えて混乱を回避する能力があります。退治できないと考えてください。
こんにちは。みんなのコウモリ駆除屋さんの石田です。
コウモリに対して超音波発生器は「一定の」効果があります。駆除業者の中には、屋根裏などのコウモリの追い出し作業に超音波発生器を使用する業者もいるほどです。
しかし…頻繁に超音波を発するような市販品は、長期間使うとコウモリが慣れ、効果が減少する可能性が高いです。
また、市販の超音波発生器は設置の難しさもあります。というのも、超音波にはまっすぐ進む性質があるからです。正しく設置しないと、コウモリにうまく超音波が当たらないので注意しましょう。
「コウモリよけの超音波は効果がなかった…」「超音波がダメなら、確実な方法で駆除したい」という方は、いちどみんなのコウモリ駆除屋さんにご相談ください。
コウモリを熟知したプロが駆除いたします。
超音波には一定の効果があるが、コウモリが慣れることも
コウモリは暗闇を飛行中、断続的に超音波を発して自分の位置を把握しています。そのコウモリに対して、直接超音波を当てることで一時的に混乱させることが可能です。
ある実験では、コウモリが発する超音波に似た音を妨害音として発すると、距離識別能力が低下することが確認されました。つまり超音波を当てることで、自分と対象物の距離を正しく認識しにくくなったのです。
しかし同時に、コウモリはそのような音に晒されると、混乱しないように自分が発する超音波の波長を変えることもわかりました。
超音波は、一時的にはコウモリを混乱させることができるものの、長期間使うと慣れて、効果が低くなる可能性があるのです…!
コウモリが家に寄りついている程度の被害であれば、超音波発生器を正しく設置すれば撃退できるかもしれません。ですが、屋根裏などに棲みつかれる状態まで被害が悪化していると、超音波だけでの駆除は難しいです。
また他にもコウモリよけとして、磁石がすすめられている場合もあります。磁石が発する磁気で、コウモリが発する超音波を混乱させて、コウモリが寄り付かなくなるとされています。
しかしコウモリが発する超音波と、磁石が発する磁気はまったく違う現象となります。そのためお互いに干渉し合うことは考えにくく、効果があるとは言いがたいです。
家に棲みつかれてしまった場合「コウモリを追い出す+コウモリの侵入口をふさぐ」ことがもっとも確実な方法となります。
その追い出し方法に関して、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして、取り組んでみてくださいね。
超音波発生器を設置する場合、被害状況をはっきりさせてからにしましょう。ちなみに、私たちみんなのコウモリ駆除屋さんでも無料で被害状況の調査を行なっています。
「自分では被害の程度が判断できないな…」 「屋根裏をのぞいてみたら、想像以上のフンがあった!」
というような場合は、私たちコウモリ駆除のプロにお気軽にご相談くださいね。
コウモリの超音波のしくみ:音で距離・位置・大きさなどを把握する
コウモリには、エコーロケーションという能力があります。
自分の身体から高周波音(パルス)を発し、そのパルスがモノにあたって生まれる反響音(エコー)を受信します。
例えば、パルスとエコーの時間差によって、対象物までの距離がわかります。
以下に、コウモリが超音波によって得ている情報をまとめました。
距離 | 超音波を発してから反射がかえってくるまでの時間で、対象物までの距離を把握する。 |
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方向 | 反射してきた超音波の角度によって、対象物の方向を把握する。 |
大きさ | 反射してくる波の大きさで、対象物の大きさがわかる。対象物が小さいと、反射する超音波も小さくなる。 |
速さ | 対象物が動いていると、周波数が変化する。その変化によって、対象物のスピードを把握する。 |
この他にも、超音波(エコーロケション)はコウモリ同士のコミュニケーションにも使われます。
敵やターゲットが近いと波長が変わる!
パルスには、周波数が変化するFM波と、周波数が一定で変わらないCF波の2種類があります。これが、エサ探しや敵を回避するのにも役立ちます。
アブラコウモリは、エサを探している時はFM成分とCF成分が混ざったパルスを発しています。しかし、エサを見つけて近づいていく時や障害物がある時は、FM成分だけになったりします。
つまり…ターゲットとの距離が近づくと(短くなると)、パルスを多く発信することでエコーを受信するまでの時間を短くしているのです。エコー検知の間隔が短いほど、正確にターゲットの距離や大きさを知ることができますからね。
ターゲットとの距離が5メートル以下になると、パルスが短くなる傾向があります。
このように、コウモリの超音波(エコーロケーション)は、とても高度な機能を持っています。コウモリ退治は、このような機能も把握していないと、なかなか上手くいきません。
「自分でコウモリ駆除はできないな…」そんなふうにお悩みの方は、いちどみんなのコウモリ駆除屋さんにご相談ください。
相談・見積り無料受付中です!
この記事を監修したコウモリ駆除の専門家
石田 充(いしだ みつる)
コウモリよけに超音波を使う方法は、一時的には効果があります。しかしコウモリが完全に棲みついてしまった場合、超音波で追い払うのは難しいでしょう。放っておくと被害が拡大する可能性があるため、不安な方はコウモリ駆除の専門家へご相談くださいね。
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